看護師の給料は本当に高い?夜勤の実態から職場別の違いまで徹底解説!
はじめに
「看護師は給料が高い」とよく言われますが、実際にどれくらいの収入が得られるのでしょうか?
私の妻も総合病院で10年間看護師として働いていました。
確かに給与は高かったですが、夜勤や業務の負担が大きく、最終的には退職を選びました。
また、我が家は不妊治療をしていましたが、仕事を続けながらの治療はうまくいかず、職場のストレスが原因かもしれないと感じていました。
退職後すぐに妊娠できたことを考えると、辞めることにも意味があったのだと思います。
本記事では、看護師の給料事情を徹底解説し、夜勤の実態や職場ごとの違い、さらには看護師資格を活かせる多様な働き方について詳しく紹介します。
1. 看護師の平均年収は本当に高い?
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の平均年収は約508万円(平均年齢41.2歳、勤続年数8.9年)です。
これは、全職種の平均年収312万円(平均年齢43.7歳、勤続年数12.3年)と比較すると、約196万円も高いことがわかります。
しかし、看護師の給料は夜勤の有無や勤務先、役職によって大きく異なります。
例えば、病院勤務の看護師は夜勤があるため収入が高くなりますが、その分、体力的・精神的な負担も大きいのが現実です。
看護師の平均年収データ(令和4年)
職種 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
---|---|---|---|
看護師 | 約508万円 | 41.2歳 | 8.9年 |
全職種平均 | 約312万円 | 43.7歳 | 12.3年 |
2. 看護師の給料が高い理由
看護師の給与が比較的高い背景には、以下の3つの要因があります。
① 夜勤手当の存在
病院では24時間体制で患者のケアを行うため、交代制勤務が必要になります。
夜勤には基本給に加えて「夜勤手当」が支給されるため、日勤のみの勤務と比べて給料が高くなります。
夜勤の種類 | 1回の夜勤手当 |
---|---|
2交代制 | 8,000円~11,000円 |
3交代制(準夜勤) | 4,000円~5,000円 |
3交代制(深夜勤) | 5,000円~6,000円 |
例えば、2交代制の病院で月に4回夜勤をすると、夜勤手当だけで32,000円~44,000円が加算されます。
② 専門性の高さ
看護師は医師の診療補助や患者の療養管理など、高度な専門知識を要する業務を担います。
人命に関わる責任の重い仕事であるため、給与が比較的高く設定されています。
③ 慢性的な人手不足
日本は少子高齢化が進み、医療ニーズが増加する一方で、看護師不足が深刻です。
そのため、医療機関は給与や待遇を向上させることで人材確保に努めています。
3. 病院とクリニック、どちらが稼げる?
項目 | 病院 | クリニック |
---|---|---|
平均年収 | 高い | やや低い |
夜勤 | あり | なし |
夜勤手当 | あり | なし |
休日 | シフト制 | 日曜・祝日休みが多い |
残業 | 多め | 少なめ |
病院勤務の看護師は夜勤があるため、給与は高めです。しかし、夜勤がないクリニック勤務は、規則正しい生活を送りやすく、ワークライフバランスを重視する人に向いています。
また、子どもができると土日休みの方が家族との時間を確保しやすいですが、看護師で土日休みの職場は限られています。
多くの病院ではシフト制が基本であり、完全週休二日制の職場は少数派です。
そのため、土日休みを希望する場合は、クリニックや企業看護師、保育園看護師などの選択肢を考える必要があります。
4. 看護師資格を活かせる多様な働き方
看護師の資格を活かせる職種は病院やクリニックだけではありません。
① 訪問看護
- 夜勤なしが多く、給与は病院勤務と同等かそれ以上
② 介護施設(特養・老健)
- 高齢者の健康管理を担当
- 病院よりやや給与が低いが、夜勤手当あり
③ 美容クリニック
- インセンティブ制度あり、高収入の可能性
- 夜勤なし、接客が好きな人向け
④ 治験コーディネーター(CRC)
- 新薬開発のサポート業務
- 病院勤務と同等以上の収入、土日休みが多い
⑤ 産業看護師
- 企業内で社員の健康管理
- 夜勤なし、土日休みが多い
⑥ 保育園看護師
- 子どもの健康管理を担当
- 給与は病院より低いが、子ども好きに向いている
まとめ
- 看護師の平均年収は約508万円と高水準
- 夜勤が給与を押し上げる大きな要因
- 病院勤務は収入が高いが、負担も大きい
- クリニックや訪問看護など、多様な働き方がある
- 子どもができた後に土日休みを希望する場合、職場選びが重要
この記事が、看護師の給料事情を理解し、今後のキャリアを考える上で役立てば幸いです。
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